第12号(2012年2月7日)

皆様こんにちは、左手のピアニストの智内威雄です。

皆様のおかげをもちまして、プロジェクトの活動がいっそう活発化してまいりました。
今回は、「左手のアーカイブCD」の完成と、「左手のアーカイブコンサート」再開のお知らせです。どうぞ最後までお目をお通しください!

まず、アーカイブCDにつきまして。
前回のメールマガジンでもご報告しましたが、今回から4回連続で、秋田県大仙市協賛のもと大仙市中仙市民会館「ドンパル」コンサートホールで収録を敢行しました。ぜひ皆様には、この豊かな音の響きを堪能いただきたいと思っております。
今回のメインとなる収録曲は、没後70年を迎えるシュールホフの「組曲第三番」を選びました。
シュールホフは、クラシック界で初めてジャズを取り入れたり、ラジオをつかった音楽配信を行うなど、当時としては先進的な試みを行いました。その時代のテクノロジーをフル活用して新しい道を切り開くという意味では、現代の音楽家達にとって先駆者的な作曲家といえるかもしれません。彼の「組曲」を聴くだけでも、いかに偉大な才能であったかがわかりますが、無念にもナチス強制収容所で最期を迎えてしまいました。

この「組曲」は、2、3年前から私のレパートリーとして演奏していますが、左手版「戦争ソナタ」とも言える強大な作品です。今回の収録では、シュールホフの失われた魂の浄化を念じ、彼の重厚な「組曲」を中心に、牧歌的なブリッジの作品と、平和な明るい気持ちをもたらしてくれるカルクブレンナーの作品を合わせました。

ホールの豊かな響きと、バラエティにとんだ楽曲群があいまって、私自身にとって大変充実した内容となりました。ぜひ皆様にもお聴きいただきたい作品です。(アーカイブCDのお申込み(募金)をご希望の方はこのメールにご返信ください)

アーカイブCDご希望の方は、プロジェクトホームページからもお申し込みいただけます。
【ご寄付申込みページ】 http://www.lefthandpianomusic.jp/173
(映像公開は2月末を予定しています)

さて、もう一つのニュースです。

昨年の4月以来、一時中断しておりました「左手のアーカイブコンサート」を再開します。一挙に神戸と東京の2会場において、2月、3月と続けての開催となります。

どちらも少人数向けのコンサートですので、売り切れが予想されます。ご希望の方はどうかお早めにご予約ください。(このメールにご返信ください)

「左手のアーカイブコンサート」とは、私が主宰する「左手のアーカイブ」プロジェクトに対する私の思いや展望をお話しつつ、左手の楽曲の名品を演奏するコンサートです。
「左手のアーカイブ」プロジェクトにとって、アーカイブCDの頒布(1口1500円のご寄付)と並ぶ、もうひとつの運営資金となるのがこのコンサートです。また、私にとっては、プロジェクトを支援してくださる皆様にお会いし、直接お力をいただける大切な場でもあります。
さらに、プロジェクトの新しい試みをこのコンサートでいち早く展開していこうと考えています。
演奏曲目は(次回3月録音予定の)ゴドフスキー作曲のワルツポエム全曲とエレジーを予定しています。とても内向的でロマンあふれる作風が特徴です。

神戸は2月21日、東京は3月17日の開催です。(詳細は下記をご覧ください)
ご来場を心よりお待ち申し上げます。

智内威雄

◆◆◆◆◆◆ 左手のアーカイブコンサート ご案内 ◆◆◆◆◆◆

「左手のアーカイブ募金コンサート in 神戸」
日付:2012年2月21日(火)
時間:(19:00開場) 19:30-20:30
場所:ギャラリー島田
住所:神戸市中央区山本通2-4-24 リランズゲートB1
問合せ:078-262-8058
メモ:限定50席ほど

「左手のアーカイブ募金コンサート in 東京・雑司が谷」
日付:2012年3月17日(土)
時間:(13:30開場)14:00-15:00
場所:平光広場へいこうひろば
住所:豊島区雑司が谷1-13-4 ドミール雑司が谷 B1F
問合せ:090-6047-3005
メモ:限定30席
詳細チラシ:http://bit.ly/zM8X8S (詳細地図あり)